「A THOUSAND LIGHTS AND FIREFLIES」Alvin Tresselt John Moodie

少し叙情的な表紙の絵。何処かエモーショナルな感じもあって、抽象画のようにも見えます。

タイトルは「A THOUSAND LIGHTS AND FIREFLIES」

その文字を見て、ああ、この絵は街の灯りの絵なんだ、とハッとします。そして目を凝らしてみて、その街の灯りの中の、小さな幾つもの光が、ホタルの光りだった、ということにも気が付くのです。

作者はAlvin TresseltとJohn Moodie

お話を書いているアルビン・トレッセルトは、ロジャー・デュボアザンの絵本のお話も色々と書いているので、日本でもその名前に聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

この絵本は都会と田舎の、それぞれのものや事柄を比べて描いた、そういう絵本です。その一例が、タイトルにもなっている「A THOUSAND LIGHTS AND FIREFLIES」なんですね。

都会と、田舎の光の違い、空の違い、音の違い、動物たちや花の違い。

それぞれが対比して描かれるのですが、その合間合間には、違うものではなく、同じものが描かれてもいます。

But, city or country, children are the same.

They all like to play.

違うことをことさら強調するのでもなく、そのどちらかが優れていると一方的な見方をするのでもなく、違うこと、そして同じことを、淡々とただただ描いていく。

静かに力強い、美しい絵本です。

この絵本の中で度々繰り返される「children are the same.」と言う言葉は、いつも胸の中に持っておきたいような、良い言葉ですね。

ぜひオンラインストアでも御覧ください。


当店のアルビン・トレッセルトの本はこちらです。

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