「Specialties of the House」Elizabeth H. Grossman John Alcorn

本日は料理/レシピブック、そして絵本でも料理がテーマになっているものなど、料理関連本をまとめて更新いたしました!

デザイン性の高い最近の本から、可愛らしいイラスト入りのヴィンテージのものまで、どれも眺めているだけでも楽しいものばかりです。是非ご覧下さい。

その中の一冊、こちら「Specialties of the House」は1960年に出版された、小さいサイズの可愛らしいレシピブックです。

レシピ本としては、SOUP、MEATS、SALADAS、POTETOES、RICE AND SPAGHETTIなどと章分けされた、家庭で作るための料理本なのですが、絵を描いているのがJohn Alcornと言う著名なイラストレーター/デザイナーなんですね。

John Alcornは子どものための本から広告デザイン、映画ポスター、そして数多くの本の装画/デザインの仕事でも知られています。

(ボローニャ国際児童図書展でのエルバ賞受賞のほか、デザインの仕事でも受賞歴は多数あります)

また、NYの非常に有名なデザインスタジオ(20世紀のアメリカで一番有名かつ世界中に影響を与えたデザインスタジオです)プッシュピンスタジオにもJohn Alcornは参加をしており、シーモア・クワストやミルトン・グレイザーなどとともに仕事もしています。

このレシピブックではカラーこそ見返しのページだけではありますが、中には小さいカットが多数入っており、また各章の最初にはそれぞれその章のテーマに沿った大きな絵で飾られています。

この絵が本当にセンスが飛び抜けていて可愛らしいです。

最初の見開きのページなどは、花森安治はJohn Alcornにすごく影響を受けたのではないかな、と感じられるデザインで興味深いです。

フォントも含めて石井好子さんの「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる 」(暮しの手帖社版/1963年/花森安治デザイン)の装画の雰囲気ととても良く似ていますね。

キッチンなどに飾ったらオシャレですね!

料理教室をされている方や、飲食店関係のプロの方など、こうしたタイプの本を探されている方も多いかと思います。

日本ではなかなか手に入ることはない本ですので、ぜひ御覧ください。


当店のJohn Alcornの本はこちらです。

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