「AESOP FABLES」Nora Fly

少し前に更新していた、1950’sのイソップ寓話集。

絵を描いているのはNora Fry Lavrin、イギリス/リバプール出身の彫刻家であり、子どもの本の挿絵画家でもありました。

19世紀からの、イギリスの子どもの本のイラストレーションの流れを持つ、クラシックな作風ですね。中の白黒のカットや、フルカラーのページも悪くないのですが、表紙と、赤黒二色の扉ページが、自分は好きです。

特に扉ページのイラストは刷りも良く、印刷!と言う感じが肉感的にあって、楽しいです。

お話は勿論イソップ寓話の様々なお話です。

賢かったり、間抜けだったりする、動物たちの短い寓話の数々。

イラストレーションの視点で見るとそれは、動物たちの擬人化の実践の場である気がします。まさに鳥獣戯画ですね。

少し古い本なので、状態は良いとは言えないのですが、モノとしての魅力もありながら、お値段もお手頃かと思います。


Nora Fryの本はこちらです。

イソップ寓話はこちらです。

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