「THE MOTHER GOOSE TREASURY」RAYMOND BRIGGS

レイモンド・ブリッグズの本は誰もが見たことがあるのではないでしょうか。実際に手に取ったことはなくても、その絵を見れば、きっとほとんどの人が何処かで見た記憶はあるかと思います。

この世界的に知られる漫画家/イラストレータ/絵本作家の代表作は?と問われればきっと「さむがりのサンタ」や「スノーマン」もしくは「風が吹くとき」を多くの方が挙げるかとおもうのですが、絵の仕事に関して言えば個人的にはこの「THE MOTHER GOOSE TREASURY」を挙げたい思っています。

お話は勿論マザーグースのお話/歌ですが、200頁を超えて収録されているそのマザーグースのお話や歌に、ブリッグズがそれぞれ小さなカット、見開きの大きなカラーイラストを含め、多くの挿絵を描いています。

「スノーマン」や「さむがりのサンタ」でしか彼の仕事を見たことがない方はこの絵本を見てびっくりするのではないでしょうか。勿論それらの作品も素晴らしいのですが、この絵本で見られる彼の絵の表現は多彩で、優しくファンタジーに富み、それでいてイラストレーターらしくデザイン性の高さも覗われます。

以前に紹介したアーノルド・ローベルのマザーグースの本もローベルの絵の仕事に関して言えば代表作なのでは、と書きました。

英語圏の作家にとって、やはり「マザーグース」というものは特別なのでしょうか。一流の作家たちは皆、このマザーグースというテーマで思う存分に自分の力を発揮して描いているように見えるのです。

レイモンド・ブリッグズは「さむがりのサンタ」でケイト・グリーナウェイ賞を受賞しているのですが、その7年前、1966年にこの「THE MOTHER GOOSE TREASURY」でケイト・グリーナウェイ賞を初受賞しています。

当店ではこの「THE MOTHER GOOSE TREASURY」とともに、それに先立つ4年前1962年のブリッグスのマザーグース本「Ring-a-Ring o’Roses」(日本語版)も在庫があります。是非当店オンラインストアで御覧ください。

当店在庫はこちらです。

THE MOTHER GOOSE TREASURY

Ring-a-Ring o’Roses

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