現在、第58回となる「こどもの読書週間」期間中ですが、アメリカでは日本よりずっと早くこのような運動が始められました。1919年に設立された「Children's Book Week」は、今年で97年目となり、100周年も目前です。その活動を広めるのに大きな役割を果たしたのがポスターでした。今回ご紹介する本は、「Children's Book Week」が始まって75年目に出版された、その歴代ポスターの作品集です。
開いてみると、1ページごとにその年のポスターがカラーで大きく掲載され、横にはポスターの絵を描いた作家の紹介が添えられています。その顔ぶれは錚々たるもので、日本で広く知られている作家も多数います。少し名前を挙げて見ますと、モーリス・センダック、トミ・ウンゲラー、ブルーノ・ムナーリ、アーノルド・ローベルなどなど。他にも書ききれないほどの人気作家の名が並び、その年の標語に合わせたその作家らしいポスター(時にはその作家だとわからないような絵本とは違うタッチのものも)が次々に現れる、なんとも贅沢な一冊です。名前は知らなかったけれど見たことがある、という絵にもたくさん出会えるのではないかと思います。また、ポスターから新たに好きな作家を見つけることもできるかもしれません。
テーマやサイズの決まったポスターという一枚の紙の中で、様々な作家のアイデアやテクニックが存分に発揮されており、何度見返しても新しい発見や感動があります。
こちらの本は特におすすめの商品ですので、当店の本を常設販売させていただいているRoofさんでも、現在POPを付けて並べております。手に取って中を見たい方は、お近くへお越しの際に是非足を延ばしていただければと思います。写真はRoofさんに置いているものになります。
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