メイ・ゲアリックと、クレメント・ハードによる絵本「WINTER’S BIRDS」1965年の作品です。
クレメント・ハードは「おやすみなさいおつきさま」で皆さんご存知だと思います。メイ・ゲアリックはワイスガードとの絵本「あめがふるときちょうちょはどこへ」の作者、と言えば読んだことのある方も多いのではないでしょうか。
タイトルは「WINTER’S BIRDS」となっているので、冬の鳥のお話かな、と思うのですけれど、読んでみると、冬だけではなく一年の季節を通した鳥たち、そして自然が主人公のお話ですね。
ロジャンコフスキーの「かわせみのマルタン」などと少し似ているでしょうか。自然の中の鳥たち、そしてそれを見守る人間の姿。
その美しい世界を描き出しているクレメント・ハードは「おやすみなさいおつきさま」とは全く違った手法で絵を描いています。
木版で描き作り出したその世界は、素朴ながらも圧倒的な力強さを持っています。
木版で描く、雪の吹雪く表現などはとても面白く興味深いですね。
そして春、夏と描かれる自然の美しさ、強さ。
こんな日々ですけれど、わたしたちの世界にも、確実に春は近づいています。
はやく穏やかな春が訪れますように、そう願って已みません。
ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。
当店のクレメント・ハードの絵本はこちらです。
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