「GROSSE Liebe」Beatrice Alemagna

当店でもいつも推している現代の絵本作家のひとり、ベアトリーチェ・アレマーニャの絵本が、少し前にまとまって入ったこともあって、ここのところオンラインストアの方でもよく更新させて頂いております。

こちらはドイツ語版の絵本「GROSSE Liebe」です。

アレマーニャの絵本の中にしばしば見られる手法、パッチワークと刺繍で絵が描き出された絵本ですね。

そんな手法で描かれた/生み出されたある不思議な生き物。

羊?猫?犬?それとも猿?

周りからは色々と名指しされるのですけれど、でも、どれもそれは自分じゃない、とその生き物は思います。

自分は何者なんだろう?

そう思いながら、悩みながら、彷徨った果てに出会ったのは、自分と同じようなツギハギの不思議な生き物。

するとその生き物は自分に向かって言うのです。

「君のそのフカフカの毛が好きだなあ」

この絵本で示される答えはちょっと不思議です。

自分が何者なのかということ、それが人からハッキリと与えられるのでも、自分でこうだと決めるもでもなく、ただ、ある他人が、自分のことを好きだという「気持ち」で示されるのです。

優しい答えのようで、でも難しい答えのようで、面白いですね!

ちなみに、フランス語原書版のタイトルは「Mon amour」です。

アレマーニャの絵本はまだオンラインストアに上げていない店頭分も含めると今は10タイトルくらいはありますので、オンラインストアでも店頭のほうでもぜひ御覧ください。

また、同じ「刺繍絵本」と言う括りでいうと依然紹介したことのあるGwen le gacの「douze」の在庫も現在はこざいますので、ぜひご一緒にご覧ください。


当店のベアトリーチェ・アレマーニャの絵本はこちらです。

Gwen le gacの「douze」はこちらです。

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