出店イベントの時に良く持っていくのですけれど、オンラインストアに出したのははじめてかもしれません。
「Allerneustes Theaterbilderbuch mit beweglichen Figuren」と言うドイツの仕掛け絵本(復刻版)です。
初版は1883年、出版社はJ.F.Schreiberです。
この出版社はオルファースの「ねっこぼっこ/根っこのこどもたち目をさます」やメッゲンドルファーの絵本の出版などで19世紀後半に人気を博した出版社ですね。
この絵本は四つのお話/場面からなっているのですがテキストを書いているのはIsabella Braun(1815-1886)です。自分はちょっと知らなかったのですが、19世紀後半の、児童文学作家としてはドイツではとても有名な作家だったそうです。
この絵本の「しかけ」はページに出ている紐のツマミを引っ張ると、そのお話の場面が(テキストが左ページに書かれています)舞台になって現れる、と言う舞台型仕掛け絵本ですね。
なにもないように見えるところからぱっとその場面が現れるので、驚きと楽しさがあり、19世紀のクラシックな仕掛け絵本の中でも、特にインパクトのあるものかと思います。
手にとって頂けるときっと楽しんで貰えるはずです。
この絵本の絵と、仕掛けを作っている作家は誰なのか、色々と調べたのですが、申し訳ないのですが、はっきりとはわかりませんでした。
1883年に初版が出た数年後にメッゲンドルファーがこの仕掛けをより洗練させて絵本を制作した、と解説には書いてあるのですが、元々の作者については言及されていませんでした。
舞台が立ち上がった後も、横にあるツマミを引っ張ると少しだけですけれど、人物を動かすことも出来ます。
この絵本も、小さなお子様から大人まで楽しめる、素敵な絵本だと思います。
ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。
当店の仕掛け絵本はこちらです。
0コメント