「Bauern - Gauner - lose Weiber」Günther Stiller

ドイツ、ハンブルク出身の画家/イラストレーターGünther Stillerの本を先日更新しました。

こちらの「Bauern - Gauner - lose Weiber」は16世紀に広まった民話、伝説の短い物語集です。

お話は様々な作者のものが載っておりますが、Johannes Pauliと言う作家/修道士の作品が一番多く採録されていますね。

イソップ物語のような、面白可笑しい短いお話に、Günther Stillerが挿絵を付け、楽しく美しい一冊に仕上げました。

Günther Stillerは1927年生まれで、1950年代の後半から本の挿絵の仕事を始めています。ケストナーの「雪の中の三人男」がおそらく本の挿絵の最初の仕事のようです。

その後も様々な本の挿絵、絵本などを制作し、その作品は1960年と62年にドイツで最も美しい本にも選ばれています。

本書では木版を使った素朴でありながらもグラフィカルな絵を描いていて、絵本好きの方だけでなく、グラフィックデザイナーの方などにも楽しく見ることが出来るのではないでしょうか。

使用されている色も、黒の他には赤と青だけなのですが、それでだけでもこうした様々な表現が出来るのですね。

大衆に聞かせるのを目的した小話集なので、下品なお話も多いようで、挿絵もややエロティックなものも多いのですけれど、このGünther Stillerの絵で見るとそれらも、下品なものではなく、ただただ楽しいものに見えるのがすごいですね。

ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。


当店のGünther Stillerの絵本はこちらです。

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