「Les passions d’Emilie」Jacqueline Duheme

本日も色々と素晴らしい本を更新しております。

こちらはフランスのジャクリーヌ・デュエームの絵本「Les passions d’Emilie」です。

この絵本はエミリー・デュ・シャトレと言う18世紀のフランスを生きたある一人の女性についての伝記絵本です。科学の歴史に詳しい方は、その名前を聞いたことのある方もいるかもしれません。

エミリー・デュ・シャトレ(シャトレ侯爵夫人)は女性科学者の先駆け的な人物で、18世紀前半に主に物理学と数学の分野で業績を残しました。代表的な仕事としてはアイザック・ニュートンの「自然哲学の数学的諸原理/プリンシピア」をラテン語からフランス語に全訳したことでも知られています。

現在においても「自然哲学の数学的諸原理/プリンシピア」のフランス語訳と言えば彼女の訳が代表的なもののようですね。

かなり裕福な家庭で生まれ、恵まれた環境で教育をうけたとは言え、当時女性が学術の分野で活躍することなどほとんど考えられなかった時代に、彼女は先進的な思想と情熱を持ち、そうした分野で素晴らしい仕事を残したのでした。

この伝記絵本ではエミリーの生誕からその死に至るまでが、ジャクリーヌ・デュエームの可愛らしい絵とともに楽しく知ることが出来る一冊になっています。

ジャクリーヌ・デュエームのファンの方のみならず、ジェンダー問題に興味のある方、ただ一人の、力強く生きた人物の伝記を読みたい方など、様々な人にお勧めできる一冊かと思います。

ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。

当店のジャクリーヌ・デュエームの絵本はこちらです。

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