Wilfried Blecher

1930年ドイツ/デュースブルク出身のWilfried Blecher(ヴィルフリード・ブレヒャー)の絵本を紹介するのは初めてだったでしょうか?

1960年代から多くの絵本を制作し、数々の賞も受賞している作家ですが、日本語の翻訳本は少なく(既に絶版)、此処日本では知る人ぞ知る作家、と言う位置づけになっているかもしれません。

作品ごとに様々な制作技法を用いるので、それぞれの作品で作風は大きく変わり、それは親しみやすい子ども向けの作品から、大人の鑑賞にも耐えうる、と言いますか、大人だからこそ、その絵の素晴らしさが理解できるような美しい作品まで、様々な素晴らしい絵本を作りだした作家なんです。

当店にはどちらのタイプの作品も現在はご用意はございます。

紹介したい本は2冊ございまして、1冊は、ブレヒャーの代表作とも言える絵本「Wo ist Wendelin?」です。

この絵本は子どもから大人まで楽しめる、とても素晴らしい1冊ですね。

この男の子、ウェンデリンが様々な場所に行って、色々なものを見るというだけの絵本なのですけれど、やはり絵がとても素晴らしく、色や画面構成、質感などはデザイン的にも大変面白く、そして何より、絵の中に喜びが溢れています。

繰り返されるパターン、一見素朴な線(木版?)、楽しい色使い、画面の中で生み出されるリズムはまるで、愉快な異国の音楽を聞いているかのようです。

もう1冊「Wer ist der Konig der Tiere?」は世界中の寓話を集めた物語集で、ブレヒャーが挿絵を描いた本になっています。

白黒の絵ですが(銅版?)今の目で見てもとても現代的な感覚がある絵で、これはイラストレーターの方など、絵のプロが見たらとても興味深く見て貰えるのではないでしょうか。

オンラインストアでは他の本とも一緒に並べております。

是非あわせて御覧ください。


当店のヴィルフリード・ブレヒャーの本はこちらです。

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