アメリカの詩人John Ciardiの詩とMadeleine Gekiereの挿絵からなる本「THE REASON FOR THE PELICAN」が先日入荷しました。
Madeleine Gekiere(マデリン・ゲキエア)はブラッドベリの「夜のスイッチ」の絵本が翻訳出版されているので、ご存じの方もいるのではないでしょうか?
楽しくも繊細な線と面、そして色で見せてくれる美しい絵本ですね。
この詩画集は白黒で色は付いていないのですが、彼女の繊細でそして大胆な線(そしてそれは何処か神経質というか、「壊れやすい」とでも言えるかのような美しい線です)、そんな線で描かれた絵を見ることが出来ます。
この詩画集/詩の絵本はJohn Ciardiが子ども向けに書いたものなので、やさしく、口に心地のいいリズムの、気持ちの良いものばかりです。
表題作の「THE REASON FOR THE PELICAN」はペリカンの大きなくちばしを歌ったもので、それが素晴らしいものだとペリカンはちゃんとわかっているんだ、そんな詩なのですけれど、詩を、その音韻をなくして意味だけお伝えしても、良さは伝わりませんよね…。
全体を通して、子どもの目線や、子どもに教える大人の目線で、自然や動物、身の回りのことが歌われています。
楽しくも、何処か深みのある詩ばかりで、日本語で翻訳されて、絵本になっても良いんじゃないかな?と思える本なのですけれど。
子どもの詩の絵本のアイデアを探している絵本作家の方や編集の方、如何ですか。
当店のMadeleine Gekiereの本はこちらです。
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