「Der grosse Uk」Sita Jucker

滲みの魔法とでも言えるような、美しい色彩を見せてくれるSita Jucker、彼女のの本は度々入荷していましたが、紹介したことはあまりなかった気がします。

スイス出身で、主にドイツで活躍したこのジタ・ユッカーは、水彩の、滲んだ美しい色彩で独特な表現を見せてくれる作家なんです。

リアリズムのお話でもファンタジーのお話でも、そうした表現で不思議な魅力を持つ作品を幾つも作っています。

この「Der grosse Uk」はファンタジーのお話です。

まだ人間に発見されていない、動物たちの楽園である小さな島の、1000年生きてきた最も年寄りの不思議な生き物「Uk」のお話。

たくさんの動物達はこの楽園の島で平和に暮らしていたのですが、そこについに人間たちがやって来て…。

ジタ・ユッカーが描く、身体に不思議な文様を持つこの不思議な生き物はコミカルでありながらもどこか神聖な雰囲気も持っています。島の他の生き物たちや、島の風景もこの作家が描くととても不思議な世界に見えてくるのです。

エルンスト・クライドルフ、アロイス・カリジェ、ハンス・フィッシャーなど、やはり同郷のスイス出身の作家に大きな影響を受けたとも語っていますが、その表現は確実に独自のものへと昇華されていますね。

リロ・フロムなどとは近いセンスを持っているかも知れません。

今名前が挙がったような作家が好きな方にはきっと気に入って頂ける作家だと思います。

只今オンラインストアにはジタ・ユッカーの絵本は数冊ご用意がございますので、是非オンラインストアの方でもご覧ください。


当店のジタ・ユッカーの本はこちらです。

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