「Mon atelier des couleurs」Gyong-Sook Goh

韓国の絵本作家/イラストレーター、Gyong-Sook Goh/고경숙(コ・ギョンスク)の絵本「Mon atelier des couleurs」が入荷しました。

彼女はソウル出身の作家で、2006年にはボローニャ国際児童図書で入選も果たし、フランスやイタリアでも翻訳作品が刊行されている作家さんですね。

こちらはフランス語版で、出版社はeditions MeMoですね。editions MeMoからは彼女の作品は三作品が刊行されています。

この「Mon atelier des couleurs」は、何かお話がある絵本ではなく、絵を描くための/絵を描くということ、についての絵本とでも言えばいいでしょうか。

読者はこの作者のアトリエに入っていき(そのアトリエというのは絵を描く時の彼女の頭の中なのです)、そこで、絵を描くことについての色々を体験する、という絵本になっているのです。

色や形のこと、何を描くかということが、絵本らしい優しい言葉で語られ、そして楽しい色彩と形で示してくれているのです。

絵を描くことはより深く考えることだと、彼女は言っています。

表紙の絵を見て下さい。

カエル、は牧草を食む羊のことを考え、羊、は木に生っているりんごのことを考えている…。

こうした思考の連続性を、絵を描くときには止めないで、とそう言っているのです。

芸術家の頭の中を覗いているようでとても興味深く、実際に絵を描く人だけではなく、多くの人にも楽しめる絵本だと思います。勿論お子さんにもオススメです。

この絵本を読んでいたら、当店にある別の本「L'ESPRIT DE LA COULEUR」と言う本を思い出しました。

こちらの本は絵本ではなくもっと絵を描くための理論書寄りの本ですが、美しいイラストが多く付けられた、「色」についての本です。

どうぞこちらもあわせて、オンラインストアの方でも御覧ください。


Mon atelier des couleurs」Ho-Baek Lee Gyong-Sook Goh

L'ESPRIT DE LA COULEUR」Gerard Boute

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