Jan Marcin Szancer 1902〜1973

本日はポーランド絵本の二回目の更新をさせて頂きました。

またまとめてオンラインストアでポーランド絵本を見ることが出来ますので、ぜひご覧ください。

ポーランドの絵本作家と言うと皆さんは誰を思い浮かべるでしょうか?

ヤーヌシ・グラビアンスキー、ヨゼフ・ウィルコンなどは日本でも知られた絵本作家ですね。また、絵本に詳しい方だとアントニ・ボラチンスキーの名前を挙げるかもしれません。

ただ、20世紀ポーランド絵本の世界を代表する作家のひとりJan Marcin Szancerの名前を知っている人はそう多くはないかもしれません。

1902年クラクフ出身で、絵本作家としてだけではなく、グラフィックデザイナー、イラストレーター、舞台芸術、映画など、多くのジャンルでその才能を発揮し、数多くの作品を残しました。

日本でこそ先に名前を挙げた作家ほど有名ではありませんが、本国ポーランド、またヨーロッパでも、とても良く名前の知られた絵本作家なんです。

彼はポーランドを代表する児童文学作家/詩人であるJan Brzechwa と多くの作品を制作し、Jan Marcin Szancer自身もまたポーランドを代表する子供のためのイラストレーターとして今もなお多くの人に愛されています。

幾つかの出版社でアートディレクターを勤め(只今当店でポーランド絵本を6000円以上お買い上げ頂いた方にオマケでお付けしているポーランドの児童雑誌「SWIERSZCZYK」にも彼は関わっています)、ポーランドの児童文学/絵本の文化全体にも多大に貢献した人物です。日本で言うと例えば堀内誠一さん、と言うとわかりやすいでしょうか。

200冊以上の本に関わったJan Marcin Szancerですので、その中からは少ない数にはなってはしまいますが、今回の買い付けで何冊か仕入れることが出来ております。

作品ごとに、そのお話に合った作風に変えることが出来ること、そしてそのどの作風でも比類のない絵の巧さを見れば、この作家が20世紀ポーランドを代表するイラストレーターであったことを疑う余地もありません。

仕入れた中でもアンデルセンの「煙突掃除夫と羊飼いの娘」の絵本は、表紙、中の見開きのページと、とても美しく、ページを開けば物語の世界にすぐに引き込まれ、絵に見惚れたまま溜息してしまいます。

他にも「シンデレラ」と「ヘンゼルとグレーテル」の二つのお話が一冊になったものや、ホフマンの「くるみ割り人形」などとても良く知られたお話にJan Marcin Szancerが挿絵を付けた本なども更新しております。

どの絵本でも、揺るぎないこの作家の魅力が感じられるかと思います。

20世紀のポーランド絵本を代表する作家の絵本を、オンラインストアの方でも、是非御覧ください。


当店のポーランド絵本はこちらです。

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