先日更新させて頂いたポーランド絵本の中から、こちらはHELENA WINOGRADOW-MATUSZEWSKAの「WIERSZE DZIECIECE」です。
HELENA MATUSZEWSKAは1930年ワルシャワ生まれのイラストレーターで(2000年没)、1956年にワルシャワ美術アカデミー卒業後の1950年代の終わりから1980年頃にかけて、子どものための本の挿絵やポーランドの切手のデザインなどを数多く制作しました。
今回の買い付けではこの作家の絵本は5冊買えたのですが(うち4冊は既にオンラインストアに更新しております)、本当にどれも素晴らしいんです。
今回の買い付けで初めて知った作家なのですが、知ることが出来て本当に良かったなと思う作家でした。
美しい水彩。そしてその色の面に血を巡らせるかのような、細い細い線。
それは詩と抒情、それが無垢なるものの中で花開いているのです。
例えば私たちが、いわさきちひろの色と初めて出会ったときのような感動が、この作家の本との出会いによって再びもたらされる、そんな風にも思わせてくれます。
ポーランドイラストレーションを代表するひとりでもある、ヤーヌシ・グラビアンスキーを思わせる部分もありますが、グラビアンスキーとはほぼ同世代ですね(グラビアンスキーのほうが1歳だけ上です)。
感触が似ている作家では他にはフランスのColette Portalなども思い出させます(Colette Portalのほうが下の世代です)。
この「WIERSZE DZIECIECE」はKazimiera Illakowiczownaによる子どものための詩の本にHELENA MATUSZEWSKAが絵を付けた本です。
花や子ども、妖精、虫や動物たちがHELENA MATUSZEWSKAに描かれ、そのおとぎの国の詩の中で、楽しく楽しく踊っています。
先に名前を挙げた作家の他にはミルコ・ハナーク、初山滋などが好きな方にもとてもおすすめです。
「WIERSZE DZIECIECE」以外の他の絵本もまた違った魅力を持った絵本ですので、ぜひ一緒にオンラインストアで御覧ください。
HELENA WINOGRADOW-MATUSZEWSKAの当店の絵本はこちらです。
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