「Nespokojeny kralicek」Karel Svolinsky

暖かいですねえ。

横浜は23度くらいでしょうか。このくらいの気温が自分は一番過ごしやすく感じますが、皆さんはでしょうか。きっと、好みは色々ありますよね。

ローベルト・ムージルの「トンカ」という小説に(実はこの小説が個人的に人生で1番と言ってもいいほど偏愛している小説なんですが…)「夏だった。日が暮れると、空気が顔や手とちょうど同じくらいの温度に感じられ、歩きながら目を閉じると、からだが溶けて無限の中をただようような気がした」

と言う部分があって、このくらいの気温の日はいつも、この場面を思い出して歩いています。美しい四月です。

そして日曜日はイースターです!

と言うことで、本日の新着商品はうさぎの絵本を更新しています。

そんな中からこちらはチェコの絵本作家、カレル・スヴォリンスキーの「Nespokojeny kralicek」(1959年版)です。

カレル・スヴォリンスキー(1896〜1986)はチェコを代表する画家/イラストレーターのひとりで、子どものための絵本のみならず、今で言うグラフィックデザイン、プロダクトデザインなどの仕事も多くされていますね。(オロモウツ天文時計や聖ヴィート大聖堂のステンドグラスなど)

絵本では、自然の中の子どもや動物、人々を多く描き人々を魅了した作家です。

この絵本の魅力は、何よりこの表紙ですね!

表紙のうさぎ、可愛過ぎじゃありませんか?花かんむりのうさちゃんです!あんまりにも可愛いので滅多に使わない言葉遣い/語彙になってしまっています…。

中はすべてのページにイラストがあるわけではないのですけれど(カラーイラストは9ページ)、うち2ページはうさぎですよ!

スヴォリンスキーの絵本は度々扱っているのですが、現在在庫のあるものは本書と、もう一冊、こちら「Hlas hlubin」はKarel Tomanの詩に絵を付けた詩画集がございます。

詩画集の方はまた作風は変わり、絵本と比べると、芸術的な要素の強い絵を描いています。線と、淡いピンクの水彩だけで描かれたこれもまた魅力的な、美しい絵を見せてくれます。

イースターのうさぎの絵本と一緒に、オンラインストアの方でも是非御覧ください。


当店のカレル・スヴォリンスキーの本はこちらです。

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