日本語になっている「ガラスのジゼル」や「カールイブー」は絶版になってしまっていて、ベアトリーチェ・アレマーニャの大判の絵本は日本語で目にする機会がめっきり少なくなってしまっているのは、とても残念ですよね。
ベアトリーチェ・アレマーニャは1973年生まれ、イタリア出身の絵本作家ですが、その作品の多くはフランスで出版され、最近ではアメリカの出版社(HarperCollins)からも新刊を出しています。
受賞歴も多く、世界中から注目をされている絵本作家と言っても過言ではないでしょう。
こちらは2010年の作品「Jo singe garçon」(「ジョーは猿の子」とでも訳せば良いでしょうか)
猿のように、動き回って暴れてしまう男の子ジョーは、自分のことを猿の子どもだと、小さい頃からずっと思っていました。
両親はそんなジョーを心配し、医者に助言を仰いだりと色々と試みるのですけれど、うまくは行かず、ある日ジョーは家を飛び出してしまいます。
ジョーが向かった先は動物園。
チンパンジーたちの檻の中へ入り、本当の家族に会えた!と喜ぶのです。
そんなジョーを猿たちもやさしく迎え入れてくれるのですが…。
アレマーニャらしいちょっと抜けたユーモアと、暖かい幸福感を与えてくれる楽しい絵本です。
ガラスのジゼル、カールイブーで日本の読者を魅了したあの、アレマーニャの特徴的な技法、コラージュとイラストレーションの融合、そして独特な色彩はここでも遺憾なく発揮されており、日本のアレマーニャファンの方にも喜んでいただける絵本だと思います。
ちなみにこの絵本はフランス以外では韓国で翻訳出版されているようで、韓国の読者を羨ましく思ってしまいますね。
この絵本の他にも、当店にはアレマーニャが挿絵を手がけている「C’est trop cher POURQUOI LA PAUVRETE」という貧困問題についての学習絵本なんて言うものも現在在庫がございます。
「Jo singe garçon」の方は翻訳される可能性もなくはないと思いますが、「C’est trop cher POURQUOI LA PAUVRETE」の方はまず翻訳されることはないかと思いますので、アレマーニャファンの方にはこちらもオススメです。
ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。
当店のベアトリーチェ・アレマーニャの本はこちらです。
0コメント