『ジャックトマメノキ』赤松俊子

赤松俊子(のちの丸木俊。1960年代中頃までは赤松俊子の名前で活動しています)の珍しい絵本、『ジャックトマメノキ』(1946年刊)が入荷しております。

赤松俊子は、夫の丸木位里とともに原爆の悲惨さを描いた仕事があまりに有名ですが、こうした古典童話も幾つか手掛けており、そのどれもが素晴らしいです。

赤松俊子がこうした仕事の中で見せてくれる、東欧やロシアのフォークアートのような、不思議で、特異な無国籍感は、この作家特有のものですね。

(赤がいつも強く意識されているように感じられるのですが、それは赤松俊子が共産党員だったこととも無関係ではないでしょう)

本書は1946年の6月刊行と、終戦から1年も経っていない時節での刊行ということもあり、紙質も良くはないので(印刷は3色の描き分け版でしょうか、これはとても効果的で良いですね)、現存数もあまり無いかと思われます。

また、この絵本はアソカ書房『コドモブンコ』シリーズの第1号の出版だったようです。

裏表紙には、第2号は斎藤長三の『アソビマセウ』、第3号は脇田和の『サギトサカナトエビ』が近刊として記載されているのですが、斎藤長三のものは出たようですが、脇田和のものは出なかったようですね。

貴重な一冊です。ぜひご覧くださいませ。


『ジャックトマメノキ』赤松俊子

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