「The moon in my room」Uri Shulevitz

立春に、もう春を通り過ぎて初夏のような日でしたね。

空は春霞もなく突き抜けるような青空の青で、道を歩く人もみな何処か嬉しそうなのは、ただ自分の気持ちを人に反映させているだけなのかも知れないのですけれど、それでもやはり人が只、気持ちの良い天気で幸せになれるんだなあと思っていたい、そう思っても良いような、気持ちの良い日でした。

こんな日には春の絵本を紹介したいな、と今日の新入荷商品の更新は少しそういうものに寄って更新したんですが、もう売れてしまったので(季節を感じる本屋でいたいなあ、と思いつつ、お客さんもやっぱり、季節を感じているお客さんなのでした)、違った絵本を。

でも、とても気持ちの良い絵本です。今日みたいに。

皆さんご存知の、ユリー・シュルヴィッツです。

「ぼくとくまさん」(現在絶版or長期版切れ)と言うタイトルで日本語にもなっていますけれど、オリジナルのタイトルは「The moon in my room」と言う絵本なんです。

1ページに1行程度の文章がつづく、短いお話です。

小さい家に

小さな男の子がいて

男の子の小さな部屋に

世界がまるごとありました

窓には男の子のための太陽

男の子のためのお月さま

星も

これはおもちゃの兵隊

あやつり人形

そうやって、部屋の中にある「世界」を紹介していくのです。

けれどくまの王子様が見当たらない…。

何処に行ったのでしょう…?

お城のなかかな?

いない

テーブルの下?

いない

クローゼット?

いないなあ…。

男の子は呼びかけます。

何処へ行っちゃったの?戻っておいで。

するとベッドの下から「僕はここだよ」

…そしてくまと男の子の素敵なやり取りが始まるのです。

ここからは是非絵本を手にとって読んでみてください。

シュルヴィッツの絵は、日本で良く知られている「よあけ」や「ゆき」とはまた違い、線を主体としたシンプルな作風で、こんなシュルヴィッツもすごく好きです。

こども部屋に世界が全部あります。

なんて魅力的な言葉でしょうか。

当店のこの絵本の在庫品は英語のペーパーバック版(2003年に出たものですがこちらも既に絶版or長期版切れ)です。

簡単な文章ですので、英語が苦手な方にも、お子様への簡単な英語絵本が欲しい、という方にもオススメできます。

ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。


当店のユリー・シュルヴィッツの絵本はこちらです。

0コメント

  • 1000 / 1000