『Laughing Time』William Jay Smith Juliet Kepes

アメリカの詩人ウィリアム・ジェイ・スミスの子どものための詩に、絵本作家ジュリエット・キープス(ジュリエット・ケペッシュ)が絵を付けた、詩の絵本『Laughing Time』です。

ジュリエット・キープスは日本でも『ゆかいなかえる』が広く読まれていると思いますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

『ゆかいなかえる』ではあまり感じられないかもしれませんが、キープスはわりとアート的なアプローチで作品をつくることもある絵本作家さんですね。

墨で描いていると思われる絵もしばしばあったり(本書もそうです)、夫がニュー・バウハウスで教鞭を執っていた、ジョージ・ケペシュであることも影響しているかと思います。

この愉快な、子どものための詩の絵本も素晴らしいです。

始まりかたと終わりかたも良いですね。

韻文になっているので、うまく訳せないので原文そのままなのですが、

最初の詩はThe King of Heartsという詩でこんな感じです。


"I like this book," said the King of Hearts.

"It makes me laugh the way it starts!"


"I like it also!" said his Mother.

So they sat down and read it to each other.


最後の詩はThe King of Spainで、


"I like this book," said the King of Spain.

"I think I'll read it through again."


何ていう風になっていて、可愛くってちょっと洒落ていますよね。

全編通して、ウィリアム・ジェイ・スミスの詩も、キープスの絵も楽しくて暖かくて、素晴らしいです。

ぜひ御覧くださいませ。

0コメント

  • 1000 / 1000