先日更新した『赤馬物語』(1964年/非売品)はまだ和田誠さんがフリーになる前(ライトパブリシティ時代)の、そのキャリアの初期に挿絵/デザインを手掛けた貴重な本です。
和田誠さんの初期の仕事、というのでも貴重なのですが、この本はモービル石油が創業70年に際して記念行事の一つとして、創作童話を公募し、その中の優秀作品を四作を(特選一篇、佳作三篇)1冊の本としてもまとめたもので、その特選を受賞しているのがなんと、福永令三さんなんです。
福永さんの特選受賞作品は『十二色のクレヨン』。
そう、後の大人気シリーズ、『クレヨン王国』シリーズの原型となった物語なんですね。
この本は刊行の目的上、書店への一般流通はせず全国の小中学校に配られたとのこと。こうした背景もあり、現在は入手がなかなか難しい本になっております。
福永令三さんのファンの方、和田誠さんのファンの方、なかなか出会えない本かと思いますので、どうぞご覧下さいませ。
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