「The Night Before Cristmas」Anita Lobel

夏のはじまりや終わりの感触よりも、冬の始まりや終わりの感触のほうがそれぞれに際立って感じられるのは、クリスマスだったり、お正月だったり、そういった行事に季節が彩られているのが冬だからなのでしょうか。

お正月を過ぎたあとの間延びしたようなゆるい気持ちと、冬のピンとした空気の対比も好きですけれど、クリスマスの近づく夜、そしてその当日の、ひっそりとした、厳かな空気もとても好きです。

この夜に、世界中で多くの人がクリスマスをお祝いしているのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになります。

クリスマスの絵本も色々ありますけれど、その多くのクリスマス絵本はあのクリスマスイブの夜の特別な雰囲気、空気をその土台に置いていると言っても言い過ぎではない気がします。

その特別な空気を生み出した大きな要因の一つはクレメント・ムーアの「A Visit from St. Nicholas」(または「The Night Before Christmas」や「Twas the Night Before Christmas」とも)ではないでしょうか。

この、クリスマスイブの晩にサンタクロースを目撃する詩が最初に発表されたのは1823年のことだそうです。

このイメージはアメリカを中心に広まり、現在私達がイメージするクリスマス/サンタクロース像に大きく影響していると言われています。

またこの詩は多くの作家によって絵本にもなり、その様々な絵本は多くの子供達に読みつがれ、愛されてきたのです。

こちらはアニタ・ローベルが絵を描いた「The Night Before CHRISTMAS」です。大きな判型のものもありますが、こちらは小さな判型の本です。

クリスマスの前の夜のこと、家の中はひっそりと静まり、ねずみだって物音一つ立てない。

こんな書き出しで始まるムーアの詩を、アニタ・ローベルはクリスマスイブの晩の、あのひっそりとした、厳かで、少しだけドキドキする夜の空気とともに、美しく楽しく描いています。

クレメント・ムーアのこの詩を絵本にしたものは、当店にも色々とご用意がございますので、是非オンラインストアでも御覧ください。


当店のクリスマス絵本はこちらです。

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