当店のお客様にはきっと、その絵本作品によって名前を知られているアメリカのグラフィックデザイナー、ポール・ランドの、1959年に刊行された作品集を本日オンラインストアに更新しております。
こちらは日本で企画編集され、出版された作品集の、アメリカ版の本です。
編集をしているのは、戦後日本のグラフィックデザイン界の巨匠、亀倉雄策です。
アメリカ版と言っても、日本版とそう変わらず、テキストも英語、日本語ともに表記されております。
この偉大なデザイナーの1946年から1958年までの作品が、広告/ポスター、パッケージデザイン、企業ロゴ、そしてブックデザインや絵本の仕事など、このデザイナーの代表的な作品を様々に見ることが出来ます。
彼の絵本を見たことのある人にはすぐにわかる、この人の独自の画面構成が生み出すリズム、そして文字、イラストレーション、写真といった別の次元のものを鮮やかに組み合わせるその手の技には、思わず息を呑んでしまいます。
とても洗練されたものであるのに、そこにはいつも喜びが、笑いや楽しさが、そう言った素朴なものが画面の一番前に出ていることの不思議に、驚きを隠せません。
テキストを寄せているのはジョヴァンニ・ピントーリ、ハンス・シュレーガー、バーナード・ルドフスキー、そして亀倉雄策です。
亀倉雄策はNY郊外に住むランド夫妻の家に尋ねた際の話を書いていて、これがちょっと面白いですね。
貴重な本で値段も高くなってしまっているのですが、この度入荷したものはアメリカの図書館の除籍本で(セント・オラフ大学図書館)、函/カバーなし裸本、押印や貸出カード袋の貼り付けなどもあるため、出来るだけお安くしております(それでも高いのですが…)。
中の図版/テキストなどは全く問題ございませんので、お探ししていた方は是非オンラインストアの方でも御覧ください。
当店のポール・ランドの本はこちらです。
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