木曜日は絵本以外も更新するようにしているのですが、こちらは先日更新したタイポグラファー/デザイナーのヤン・チヒョルトの作品集です。
中にはチヒョルトの多くのタイポグラフィ作品を見ることが出来ます。
当店でもしばしば扱っているインゼル文庫の広告デザインや、ペンギンブックスのデザインもチヒョルトが手がけていたこともあったんですね。
パラパラとページを捲るだけでも、ため息が出るような美しい構成の作品が幾つも目に止まり、この美しさの仕組はどこから来るのだろうと、本を横にしたり斜めにしたり、この文字の羅列の奥にあるであろう美の神秘が、もしかしたら覗けるのではないかと、目を凝らしてしまいます。
その美の神秘は、彼の生み出したカノンに勿論その拠り所はあるのでしょうけれど、さらにその奥にも、何かがあるように思えるのです。
自分は文字を「読む」のが専門ですけれど、少し立ち止まって文字を「見る」と、本は、幾つもの次元が様々に交錯して成り立っていることが改めて感じられ、この不思議なモノの前で、途切れない驚きにいつまでも立ち尽くしてしまうのです。
当店のヤン・チヒョルトの本はこちらです。
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