子ブタの絵本で知られるアーサー・ガイサートの「OINK OINK」です。日本語版は「プキー」ですね。
日本語版とは言っても、本の中で出てくる言葉(?)はoinkしか無いので、英語版でも読むのに全く問題はありません。
oinkは豚の鳴き声の擬音です。
その繊細で深みのある絵は銅版画で描かれ、自身で「銅版画家の仕事場」という絵本も出版されています。版画の賞も受賞しているようです。
ガイサートの絵本はどれも、その銅版画の醸しだすシリアスな雰囲気とガイサート独特のユーモラスなお話が融合した、ガイサートでしかありえない作品となっています。
こちらの「OINK OINK」のお話は、ある朝、子ブタたちが母親がまだ寝ている間に寝床から抜けだして、農場の中を冒険しに行く、、、というお話。
前述のとおり豚の鳴き声しか台詞のない絵本ですが、可愛らしい子ブタたちの動きの絵だけで、物語を読ませていくガイサートの力には驚かされます。
改めて読んでみると言葉のない絵本というのはやはり独特で、読み終わった後には言葉のある絵本よりも、耳の中に不思議な静けさが残っている気がします。
当店在庫商品は日本語版、英語版ともにあります。
ちなみに英語版は(1993年初版)日本語版と違い、カバーを外すと布装になっており、そこには銅色の箔押しで子ブタと母親の絵が描かれていて、ちょっと素敵な造りになっています。
当店在庫はこちら「OINK OINK」SOLD OUT
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