ドイツのインゼル文庫は、日本でもコレクターの多い、美しい装幀の小さな本です。
古い文献から新しい作家の作品まで、内容も小説から画集、図鑑と実に様々なジャンルを取り扱っています。
日本では古書店だけでなく、アンティークショップでも見かけることがあり、古い本だと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。インゼル文庫(インゼルはアイランド、島という意味)は1912年に刊行が始まりましたが、実は現在でも新しいものが出版され続けています。最近では、オーストリアの絵本作家、リスベート・ツヴェルガーの絵本もこのインゼル文庫になっているんです。
ドイツ語圏ではとても愛されており、一昨年オーストリアへ行った際にはインゼル文庫がズラリと並んでいる古書店も多く見かけました。標本の様にラベリングされた背表紙が大きな棚いっぱいに並んでいるのは圧巻でした。また、レジ横の小さなガラスの戸棚に厳選したものだけ並べているところもあり、とても可愛かったです。そんな風に、いくつも並べておきたくなるシリーズなんですね。
当店も過去に古い刷りのものを入荷しておりましたが、今回入荷したものはすべて最近のものになります。古い本独特のざらざらした紙の手触りこそありませんが、表紙もより内容に合わせたパターンが使われており、飾っておきたくなるかわいい仕様になっています。お花に関するものを入荷しましたが、内容は昔出ていた図鑑の復刻のものもございます。また当初は日本の新書ほどの大きさでしたが、今回入荷したものに中には一回り大きなサイズになっているものもございます。ページ数も図版の量もずいぶん増えて、見ごたえのある内容になっています。フルーツが表紙のものは、ジャムのレシピ集なので、お菓子作りが好きな方への贈り物にもいいかもしれません。
昔からの流れをそのままに、可愛いインゼル文庫の雰囲気を味わえます。是非、サイトでもご覧になってみてください。
当店のインゼル文庫の在庫はこちらです。
0コメント