グラフィックデザイナーが出した絵本って結構ありますけれど、実は、結構自分はこのジャンルに対して懐疑的な気持ちがあり、厳しい目で見てしまうのですが、アメリカのグラフィックデザイナーWilliam Wondriska(ウィリアム・ワンドリスカ)の絵本はいつも楽しくて、好きです。すごい、好きですね。
この『A cat can’t count』(Blossom Budney×William Wondriska)もとても良いですね。
なかなか見ない珍しい絵本なので、お値段は結構してしまうのですが、イラストも内容も素晴らしい。
単純な数字の絵本とは違って、数の概念とは、数えることとは、測定することとは?ということを優しく問いかけ、考えさせてくれる絵本なんです。
全然関係ないかもしれませんが随分昔に読んだ、村上春樹の『風の歌を聴け』で「ものさし」の話があったと思うのですけれど、そのことを思い出したりしました。
ワンドリスカの絵は、ページいっぱいを使っていて楽しいですね。絵がありきで絵本を作ったと言う感じがなく、このページを使って絵を描いた、と言う感じが強くあります。
どうぞご覧ください。
「A Cat Can't Count」Blossom Budney William Wondriska
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