本日もフランス絵本をオンラインストアに更新させていただきました。
フランスアンティーク絵本1ページのプレゼントの期間は本日までとなっております。
(ただいま当店オンラインストアで「フランスの絵本」とカテゴリー分けされている商品を含んだ上で、お買い物の合計金額が6000円以上のお客様には、アンティークフランス絵本の1ページをプレゼントさせて頂いております)
気になっているものがあった方は、本日中にフランス絵本をお取り置きとしてご注文頂いた場合でも大丈夫ですので(お取り置きの時点で6000円未満でも、確定の際に6000円を超えれば大丈夫です)ぜひご利用下さい。
さて、こちらはナタリー・パランの絵本「LES CONTES DU CHAT PERCHE」です。
ロジャンコフスキーとともに、ペール・カストールシリーズを支えた絵本作家の一人でもある彼女が、作家のマルセル・エメとともに作った児童文学の本ですね。
日本語では「おにごっこものがたり」と題されたこのお話は(挿絵は違いますが岩波少年文庫で翻訳されています)自然豊かな土地で暮らす農家の娘デルフィーヌとマリネットのお話です。
出版の経緯は鹿島さんの「フランス絵本の世界」でも詳しく触れられていますが、一話完結の本として幾つも出されていたマルセル・エメのこのお話のシリーズを、合本として一冊の本にまとめ(五話収録)、また挿絵も新たにナタリー・パランに描かせて刊行したのが本書なのです。
(1932年から始まったこの作品ですが、パランは最初からこの作品の挿絵を担当していた訳ではなく、1937年から担当をしました)
柔らかく落ち着いた、パステルカラーを基調としたようなパランの色彩は、その初期の仕事であるペール・カストールシリーズとは変化をし、何処か憂いを帯びて感じられます。
その憂い、寂しさのようなものは、パランの戦後の作品である「シャルル・ペギー」シリーズ(その中の「ジャンヌ・ダルク」は当店にも在庫がございます)とも通じているのは、この時代のフランスの空気を表していたのかも知れません。
当店在庫品は1949年合本版初版です。カバー付きで状態もとても良いです。
当店のナタリー・パランの絵本はこちらです。
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