楽譜の付いている歌の絵本が好きなので、買い付けのときも良く仕入れるのですけれど、こちらも可愛らしい絵本です。
「BEBE QUI CHANTE」(歌う赤ちゃん)そんな風に直訳でタイトルを訳してしまうと少し硬くて変ですが、子どもの歌の絵本ですね。
作曲はレオン・サンロフ、19世紀後半から20世紀はじめのパリ、モンマルトルで活躍した作曲家、戯曲家です。ムーラン・ルージュやシャ・ノワールがあり、ピカソ、サティ、アポリネールなど多くの芸術家たちが集まり、この時代の文化(所謂ベル・エポックですね)を作ったモンマルトル、このレオン・サンロフもそうした芸術家の一人です。
現代シャンソンの母とも呼ばれるイヴェット・ギルベールの作曲家の一人として、知っている人もいるかも知れません。
歌を彩るように、挿絵、そして装飾を描いているE. Cottinの仕事は可愛らしく楽しいですね。楽譜を囲む数々の玩具の装飾は、子供の夢をそのまま映し出したかのようで、見るものを懐かしい場所へと連れて行ってくれます。
絵の部分の美しい印刷はリトグラフ、楽譜の部分は凸版印刷で刷られています。
発行年月日の記載がないのですが、恐らく1910年頃の出版と思われます。
表紙は花の柄の布装に、文字とイラストを金箔押し、見返しの紙も凝っていたりとモノとして嬉しい部分が多いのも魅力です。
当店のブックフレームに入れて飾るのもおすすめです。
また、ただいま7月20日までの間に、当店オンラインストアで「フランスの絵本」とカテゴリー分けされている商品を含んだ上で、お買い物の合計金額が6000円以上のお客様には、アンティークフランス絵本の1ページをプレゼントさせて頂いております。こちらも「フランス絵本」ですので、どうぞご利用下さい。
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