「エドワードとうま」アン・ランド オーレ・エクセル

あまり触れ合ったことがないのでイメージの話で申し訳ないのですけれど、力強くてしなやかで、それでいて知性も感じられて、でもおとなしかったり結構臆病だったりもして…。

ダーロフ・イプカーが絵本でよく描いているので読んだときにはいつも思うのですが、でも都会ではあまり出会う機会がないからすぐ忘れてしまうんですけれど…、馬って…素敵ですよね!

本日はオーレ・エクセルの絵本と、彼が装丁を手がけたヘミングウェイの小説(スウェーデン語版)などオンラインストアに更新しております。

この絵本「エドワードとうま」は日本で初めて翻訳出版されたオーレ・エクセルの絵本作品です。

お話を書いているのはアン・ランド(アメリカのグラフィックデザイナー、ポール・ランドの奥様でポール・ランドの絵本の文章や、ロジャンコフスキーの絵本の文章などを手掛けています)、訳者は谷川俊太郎と豪華な三人が揃い踏みです。

大都会に住む、馬が大好きな少年エドワードが、なんやかんやがあり、ある一頭の馬と仲良くなるまでのお話、なのですが、やはりオーレ・エクセルの絵が素晴らしいですね。

リズムがあり楽しさに溢れ、何だかこちらが絵を描きたくなってくるような絵、とでも言えば良いでしょうか。

画面の平面処理の仕方、過剰な部分と抜けの部分のバランスの気持ちよさ、ページをめくる中で生まれる、色の変化、コントラストによるリズム。

画面に現れている部分は少ない線で描かれた、シンプルと言っても良いほどの絵なのですが、その線の中には多様な複雑さが秘められています。

小さなお子様から大人まで楽しめる、スウェーデンデザイン界の巨匠が手掛けた、楽しい楽しい馬の絵本です。


当店の北欧の絵本はこちらです。

0コメント

  • 1000 / 1000