「Légendes des mers, des rivières et des lacs」Jan Kudlacek

こちらは以前紹介したチェコの絵本作家、ヤン・クドゥラーチェクの「Légendes du soleil, de la lune et des étoiles」と対になっている本で、以前紹介したものは太陽、月、星についての世界のお話集だったのですが、こちらは海、川、そして湖についての世界のお話集ですね。

クドゥラーチェクについては当店でも度々紹介しているので多くの説明は不要かもしれません。日本語で翻訳されているものには「おんなのことあめ」という美しい絵本がありますが、この作家の絵はいつも何処か湿り気を帯びている気がします。

この水の生き物や水の妖精(妖怪?)などが多く登場するこの絵本はそんなクドゥラーチェクにはぴったりの題材ではないでしょうか。

描かれたものたちは水の中の風景から浮き出てきたような、そんな気さえして、もしかしたらクドゥラーチェクの目には風景を眺めるその時に、風景の中に様々な形をいつも見つけ出していたんじゃないか、なんて考えてしまいます。

こちらもフランスの出版社「Gründ」によるフランス語版です。4月にフランスで買い付けてきたものです。

大きな判型、200ページ程のボリュームのある本で、全ページに挿絵があるわけではないのですが、大きなカラーページ、モノクロの小さなカットなど、クドゥラーチェクの絵を様々楽しむ事が出来ます。


当店のヤン・クドゥラーチェクの本の在庫はこちらです。

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