コルネイ・チュコフスキーの作品は日本でも多くの作品が翻訳されているので、目にしたことのある作品も幾つかあるのではないでしょうか。
サムイル・マルシャークやマヤコフスキーと並んでロシア/ソ連の児童文学の生みの親とも言われる人物がお話を手掛けたこの本は「月からきた小人ビビゴン」と言う楽しい本です。
小人のビビゴンと一緒の暮らすある家庭のお話で、このビビゴンが本当にわんぱくで冒険好きな、でもちょっと乱暴な小人だな…とも思ってしまうのですが、この小人を愛する家族たちの目線から語られるビビゴンのお話です。
お話は親しみやすく、お子さまならすぐに引き込まれ夢中になってしまうと思うのですが、大人の方にはこのミトゥーリチの絵を見て欲しいですね。
この本では表記は「ミツリッチ」になっていますけれど、日本で翻訳されている作品の多くではマイ・ミトゥーリチと表記されている絵本作家です。
淡く優しい色合いや爽やかな動きを表現する線は、ミトゥーリチの他の作品、もうすこし抽象的な作風が多い印象を持っていますので、そうしたものとはまた違って、この作家の別の側面を見ることが出来ます。
チェコのザーブランスキーなどとも共通するような、それは春を感じるような色彩なので、今の時期にはぴったりかもしれません。
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「月からきた小人ビビゴン」チュコフスキー ミトゥーリチ
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