ミナ・ペルホネンの皆川明さんをも魅了したクライドルフの絵本がこの「Sommervogel」です。
2012年にBunkamuraなどで開催されたクライドルフ展の図録には皆川さん所有の1908年のこの絵本の初版本と共に、チューリッヒの古書店でのこの絵本との出会いのエピソード、クライドルフの絵に対する思いなど書かれています。
当店に本日入荷した「Sommervogel」は最近の刷のものですが、日本では余り見ることがないので、目にするのは初めてという方も多いかと思います。
擬人化された蝶々たちが主人公の、優しい色彩の美しい絵本です。
そう言えば、以前イベントに出店した際に、クライドルフの絵本をまとめて数冊買って頂いたお客様がいたのですが、それはそれはお洒落で素敵なご夫婦でした。このクライドルフという作家の絵は、何処かファッションへの感度が強い方に、感応するものがあるのかもしれません。
そのことを思うと、メルヘンやファンタジー的な世界を表現している作家、などとそんな風に簡単には言うことのできない、この作家の深い魅力が覗えてくる気もします。
この絵本も可愛らしいだけでなく、何処か影を帯びた哀切な絵もあり、クライドルフの色々な側面を見ることも出来ますよ。
本日はこの絵本、展覧会図録の他にも、ベルリンコレクションの復刻版のクライドルフなども更新しておりますので、是非オンラインストアでもご覧ください。
当店在庫はこちらです。
「Sommervogel」Ernst Kreidolf
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