1920〜30年代に活躍したドイツの画家、エルゼ・ヴェンツ・ヴィエトールの「クリスマスのてんし」です。
仕掛け絵本、というほどでも無いかもしれませんが、少しだけ凝った作りになっていて、ページの上部に10人の小さな天使たちが切り取られています。
それぞれの天使たちは1ページごとに現れる困っている人たちに手を差し伸べ、助けていきます。
1ページ目ではその天使たちはみなページ右側で、後ろ向きに並んでいるのですが、そうやってページをめくる毎に天使たちは左側のページの上に正面向きで移っていきます。その口は歌うように開かれています。すべての天使たちが揃い、合唱するように並んだ最後のページには「きよしこの夜」の歌詞が、という素敵な仕掛けですね。
彼女は他にも多くの絵本や本の挿絵を手掛けており、どの本も可愛らしいイラストレーションが魅力の作家ですが、翻訳されているのはこの1点だけだと思われます。
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