「ジムとまめの木」レイモンド・ブリッグズ

こちらの本は皆さんご存知の童話、ジャックとまめの木…ではなくて「ジムとまめの木」と言う絵本です。

「スノーマン」「さむがりやのサンタ」「風が吹くとき」などで知られるレイモンド・ブリッグズの作品で、お話は勿論ジャックと豆の木を下敷きにした愉快なお話です。

ある朝、ひとりの男の子、ジムが目を覚ますと窓の外にのっぽの木が生えています。昨日まではこんな木はなかったなと、どこまで伸びているのか気になったジムはすぐにその木を登り始めます。

木は雲の上まで伸びており、その先にはお城があって大男が住んでいました。

大男に話を聞けばどうやらジャックという名の男の子を知っているようですが…。

絵本、コミックの分野で活躍した彼らしくユーモアあふれる語り口、キャラクターの個性の面白さはとても愉快です。

ジムは巨人のためにあれやこれやと世話をしてやり、その度に地上と雲の上のお城を行ったり来たり。

この主人公の男の子、ジムの飄々としたキャラクターがとっても面白いんです。

大男から大きな金貨を貰って買い物を頼まれるのですが、地上で母親にその金貨をピカーっと見せる場面には何度も笑ってしまいます…!!この場面は何度も繰り返され、その度に母親は金貨のピカーにやられて腰砕けです。

ブリッグズのイラストも素晴らしいです。巨人が出てくる場面は多くが見開きで描かれているのですが、その見開きのページでも収まっていない巨人の姿からは迫力がひしひしと感じられます。

この絵本は既に絶版されて久しく、値段が少し上がってしまっているのですが、お子さまから大人まで幅広く楽しめる面白い絵本ですので、是非オンラインストアの方でもご覧ください。

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ジムとまめの木」レイモンド・ブリッグズ

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