「Seven Tales」Andersen Maurice Sendak

こちらはアンデルセンの童話にセンダックが挿絵を描いた「Seven Tales」と言う絵本です。

センダックがアンデルセンの挿絵を描いている絵本があったのか、と驚かれる方もいるかもしれませんね。日本未発売ですので、見たことのある方は少ないのではないでしょうか。

題の通り、この絵本にはアンデルセンの童話が七つ収められています。

日本語のタイトルで挙げさせて頂きますが、入っているのは「もみの木」「えんどう豆の上に寝たお姫様」「幸福な一家」「みにくいアヒルの子」「かがり針」「一枚の羽」「しっかり者のスズの兵隊」の七つのお話です。

「もみの木」は知っている方も多いかと思いますが、クリスマスのお話で、センダックがクリスマスの絵本を描いている(くるみ割り人形も描いていますけれど…)という事にも、心躍る人もいるのではないでしょうか。

夜の、神秘的な空気を美しく描いたセンダックにはクリスマスの絵本はとてもあうと思うので、少し早いですがクリスマスのプレゼントにも良いかもしれません。

センダックのイラストはカラーのもの、小さなカットのものなど見どころは幾つもあるのですが、各お話のタイトルページにはどれも少し凝ったものになっていて、中でも「みにくいアヒルの子」の巻頭は、古いインキュナブラのような装飾で彩られており、描かれた白鳥が装飾文字の部分を飾っているのも楽しいですね。

センダック好きの方、アンデルセン好きの方にはお薦めの一冊です。


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Seven Tales」Andersen Maurice Sendak

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