色鉛筆の柵につかまって小鳥を眺めている猫、そんな可愛らしい絵が描かれた表紙のこのチェコの絵本はイジー・ハヴェルとカレル・フランタの絵本「Malovany svet」です。
イジー・ハヴェルの詩にカレル・フランタが絵を描いたものなのですが、カレル・フランタの絵本の中でもこちらは特に素晴らしい絵本です。
同じチェコのアーティスト、ヤン・クドゥラーチェクや、イジー・トルンカを思わせる部分もあるのですが、この絵本ではフランタ独自の表現が華麗に花開いているようです。
抽象画のような絵から子どものファンタジー、そしてリアリズムの絵まで(特にこのリアリズムよりの絵が素晴らしいです!カレル橋を描いたと思われる見開きのページは是非手に取って見て頂きたいです)その絵からだけでも、深い余韻や、物語の欠片が感じられます。
チェコ絵本好き、またフランタ好きの方には勿論なのですが、まだこのカレル・フランタの絵本を見たことがない方にもおすすめできます。
見返しページからタイトルページ、そして最後の索引まで本の隅々までフランタの美しい絵を楽しむことが出来る、美しい絵本です。
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「Malovany svet」Jiri Havel Karel Franta
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