「The April’s Baby Book of Tunes」Kate Greenaway

このケイト・グリーナウェイの絵本「The April’s Baby Book of Tunes」は彼女が最後に作った絵本なんです。

1900年に出版された絵本で、彼女はこの翌年に亡くなっています。この本の挿絵を描いているときにも既に体調を崩していたそうです。

お話はグリーナウェイが手掛けたものではないのですが、三人の女の子を持つ母親が大雪の晩に、外に出られずに退屈がる子どもたちを楽しませてやろうと、よく知られた童謡のうたをつくる、というお話ですね。

そのうたというのは、マザーグースのことで、今回する紹介するこの本はほるぷ出版より出された復刻版のシリーズのひとつ「オーピー・コレクション 2 マザーグースの世界」(全27冊)の一冊なんです。

以前にも紹介しましたがほるぷ出版は、絵本黎明期の作品を当時のそのままの形で再現する復刻版のシリーズを幾つか出しており、この「オーピー・コレクション」もその中のひとつです。

「オズボーン・コレクション」はしばしば見かけますが「ベルリン・コレクション」は少し珍しく、しかしこの復刻版のシリーズのなかでも、恐らく一番数が出回っていないのが、この「オーピー・コレクション 2 マザーグースの世界」だと思います。

そのコレクションに冠されているオーピーと言うのは、マザーグースの研究者として知られたオーピー夫妻のことで、この夫妻のコレクションが基になっているのがこのオーピー・コレクションなのですね。

このグリーナウェイの絵本も他のシリーズの本と同様に美しい造本を見事に再現しており、グリーナウェイの可憐なイラストを楽しむことが出来ます。

このオーピー・コレクションは明日も幾つか更新を予定しておりますので、こちらも楽しみにして頂けたら嬉しいです。


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The April’s Baby Book of Tunes」Kate Greenaway

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