「I SAW A SHIP A-SAILING」Janina Domanska

「I SAW A SHIP A-SAILING」このタイトルは、先日紹介しましたベニ・モントレソールも同名のタイトルの絵本でしたね。これはマザーグースの一節で、ほかのマザーグースの詩と同様に、意味がどうというよりも、韻を踏んだ言葉のリズムが口に気持ちの良い、そういった「うた」ですね。

モントレソールの絵本は違ったのですが、Janina Domanska(ジャニナ・ドマンスカ)のこの絵本は、このマザーグースのうたにそのまま絵を付けて絵本にしています。

楽しいリズムと奇妙なお話の(これをお話と捉えて良いものかどうなのでしょうか…)展開を、更に親しみやすく、面白いものにしているドマンスカの色彩と線は、ただ楽しいだけでなく、眺めていると何だかこちらの心を豊かにしてくれるような、そんな感触があります。

波は歌い、船は踊ります。空の星は雪の降るように輝き、太陽は、ネズミの船員、アヒルの船長の行き先を照らします。

このドマンスカの絵の魅力は何でしょうか。

この絵本に関して言うと何処と無く、こうのあおいさんの線とも、似た雰囲気があって、楽しさとデザイン性が同居しているような、そうした絵の不思議な面白さ感じます。

作者のジャニナ・ドマンスカはポーランド出身の、アメリカで活躍した絵本作家、1972年にはコールデコット賞(オナー賞)も受賞している作家です。

この絵本は未翻訳ですが、日本で翻訳されている作品も数冊(2冊?)あり、うち1冊は当店にも只今在庫がございます。

この「I SAW A SHIP A-SAILING」と一緒に、是非オンラインストアでもご覧ください。

ジャニナ・ドマンスカの本の当店の在庫はこちらです。

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