現行の絵本ではあまり見られませんが、すこし古い本ですと、紙の質感が感じられて、印刷の発色も美しい本がありますね。この「あめだまをたべたライオン」(昭和57年4刷)今江祥智さん作、和田誠さん絵、もそんな一冊です。
和田誠さんのカラフルな絵がこの柔らかく感じる発色の印刷で、引き立てられていますね。
2008年に新装出版されているのでそれ以降の刷りではおそらく違った紙が使われていると思います。
現行の絵本では最も多く見る、つるつるとしたコート紙の方がきっと酸化しにくく、丈夫なのでしょう。しかしこの絵本のようにその酸化によって、経年の趣を魅力的に感じられる本も数多くあります。
お話は、飴玉を食べてしまったライオンが「ニィ」としか鳴くことが出来なくなってしまい、出会った子ウサギと仲良くなるお話ですが、その子ウサギとライオンのとぼけた表情が、これまた堪らなく愛らしいです。
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