「XAVER DER RINGELSTECHER UND DAS GELBE ROSS」Reiner Zimnik

こちらは以前「クレーン」を紹介したことのあるドイツの作家/絵本作家のライナー・チムニクのデビュー作「XAVER DER RINGELSTECHER UND DAS GELBE ROSS」(日本語未翻訳)です。

ドイツ語原書版で、内容はわからないのですが、チムニクの魅力たっぷりの線画は数多く見ることが出来ますよ。

その絵を見るだけでもチムニクのお話特有の可笑しみ、冒険、そして悲哀(チムニクを語る形容詞はこの3つに集約されると思っています)は感じられます。

月夜のふくろう、永年に続くかと思われるほどに並ぶ家々の壁にひたすら釘を打つ男、騎士たち、花を持って踊る乙女、葉の落ちる木立の下の若者とヴァイオリンを弾く男、こうして描かれた絵を言葉にしてみるだけでも、チムニクの物語の世界が立ち現れてくるのはほんとうに不思議ですね。

チムニクは「場面」を、人にある強い感覚を呼び起こさせる物語の情景を作り出すのが、とてもとても上手なのだなあと唸らされます。

こんな風に書いていたらチムニクの本を読みたくなってきてしまいました。早速今晩からまた、チムニクの本を何か読んでみようと思います。

当店在庫商品の「XAVER DER RINGELSTECHER UND DAS GELBE ROSS」は1989年版のソフトカバー版です。簡易な装丁の版ですが、それが上手くオシャレな雰囲気に仕上がっている、本としてとても好感のもてる作りになっています。オンラインストアでも是非ご覧ください。


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XAVER DER RINGELSTECHER UND DAS GELBE ROSS」Reiner Zimnik

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