昨日、一昨日と少し体調を崩してしまい、更新が滞り申し訳ございませんでした。どうぞ皆様も夏はお気をつけ下さい。
本日は新入荷商品を更新させて頂いております!
その中からゲルハルト・オーバーレンダーの絵本を。
日本語版の「ケルンのこびと」とドイツ語原書版の「Das tapfere Schneiderlein(勇ましいちびの仕立て屋)」の2冊が入っております。
オーバーレンダーは1907年生まれのベルリン出身の絵本作家です。グリム童話やアンデルセンのお話の絵本を出版し、受賞歴も多数あります。
こちら「ケルンのこびと」というお話は初めて読みましたが、眠っているあいだに人間の仕事を何でも済ましてくれる小人たちのお話です。ドイツ、ケルンにはこうした伝説があったそうです。
似たお話はグリム童話にもありますね。
もう1冊の「勇ましいちびの仕立て屋」は日本では「ひとうちななつ」というタイトルでも知られているでグリム童話です。先日、野見山暁治さんの絵本でも紹介致しました。
どちらもものすごく変わったお話、というわけではないのですが、オーバーレンダーのイラストはとっても魅力的です。
一見、不器用にも見えるその線が、独特のリズムを生み出しています。その描かれたものたちが振動しているように、それは生きて呼吸しているかのように感じるリズムなんです。
思えばスイスの絵本作家、ハンス・フィッシャーもこうした「生きている線」を描いた作家でした。
震えながらも流れる線は、小人たちの足音や、働きながら歌う声のようにも聞こえて、ページをめくるたびに本の影から小人たちがこちらを覗き、窺っているような気になってしまいます。
日本ではそこまで知られた作家ではないですが、確かな固有の魅力を持った作家さんです。ぜひオンラインストアでもご覧ください。
当店在庫はこちらです。
「ケルンのこびと」ゲルハルト・オーバーレンダー
「Das tapfere Schneiderlein」Gerhard Oberländer
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