「ORLANDO'S EVENIN OUT」「ORLANDO KEEPS A DOG」Kathleen Hale

本日は日本でも翻訳されている「ねこのオーランドー」シリーズの未翻訳絵本が二冊入荷しております。

「ORLANDO’S EVENING OUT」「OLRANDO KEEPS A DOG」です。

作者のキャスリーン・ヘイル(1898-2000)はイギリス、マンチェスター出身の画家/イラストレーターで、1920年代頃よりイラストレーションの仕事でそのキャリアをスタートさせました。

画家であった彼女は子どもたちを寝かしつける時に、絵本を読んであげていたそうですが、彼女がそれと認めた作家はポター(ピーターラビット)、ブリュノフ(ぞうのババール)、そしてアーディゾーニ(チムシリーズなど)の作品だけだったそうです。

このように、彼女が認めることの出来る、子どもたちに読んであげるほどの絵を描く作家がほとんどいなかったことから、自分の子どもたちのために生み出した作品が、このオーランドーだったのです。

日本語版で読んだことのある方には周知と思いますが、このオーランドーのお話の真面目なユーモア、と言いますか、そのとぼけたセンスには思わず笑ってしまいますね。

オーランドーの一家、妻のグレースと3びきの子ねこ、の全く人間のような生活、猫が人間のような生活をしているので、そうした現実とは全く異なる世界観なのかと思いきや、このオーランドーの世界では人間も普通に人間として生活しており(オーランドーもちゃんと飼い猫なんです…飼い猫が人間よりも人間らしく生きています…)、この不思議なリアリズムとフィクションの部分の調和がとても楽しく面白いのですね。

それはお話だけでなく、キャスリーン・ヘイルの絵にも現れています。確かなデッサンの力、画面構成の美しさ、色彩の感覚、それらがリアリズムと、フィクション的なイラストレーションの融合として現れているのですね。

これだけの絵を描ける作家ですので、彼女の御眼鏡に適う作家が先に挙げた三人だけというのも納得してしまいます。

是非オンラインストアでも御覧ください。


当店在庫はこちらです。

ORLANDO'S EVIENING OUT」Kathleen Hale

ORLAND KEEPS A DOG」Kathleen Hale

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