丁度ひと月ほど前に「しあわせなおばあちゃま」を紹介しましたJ.P.ミラーのドイツ語版の絵本が本日入ってきました。
「Ich bin das kleine Barenkind」原題は「I am a Bear」という絵本(日本語未翻訳)です。
同時期にリトル・ゴールデン・ブックスで活躍したマーティン・プロヴェンセン、メアリー・ブレアと同じようにそのキャリアをディズニー・スタジオでスタートさせた彼は「ピノキオ」「ファンタジア」「ダンボ」などの製作に上記の作家とともに関わったそうです。
改めてですが、ディズニー、凄いですね…!!
さて、こちらの絵本ですが、以前紹介した「しあわせなおばあちゃま」や翻訳されている「すてきなおうち」と比べると優しく落ち着いた色調ですね。
ボードブックタイプで、お話は主人公の子ぐまが森の中を歩いてまわるというシンプルなものです。
リスやアライグマと出会い、ハチミツを取ったりして、また母親のところへ戻っていくまでの、可愛らしい子ぐまの一日が描かれています。
見どころはやはりミラーのイラストですね。
森のなかの自然と、動物や虫たち、ミラーの描く絵はシンプルなのですがそれは切り詰められ、完成されたイラストレーションであるように感じられます。
大きな縦長の判型の本で、それを活かし、また縦の線、横の線が調和し、響き合い、リズムを感じるように画面が作られているのです。(Upした写真でもわかると思うますが、全ページこの縦、横の線が意識的に作られています)
デザイナーの方が見たら、思わずむむむっと唸ってしまうのではないでしょうか。
画面の中で均整のとれたリズムを生み出す作家、例えば100%Orangeさんなどが好きな方には特におすすめです!
当店在庫品は少し汚れが目立つ状態ですので、お買い求めやすくなっております。
当店在庫はこちらです。
「Ich bin das kleine Barenkind」John Parr Miller
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