今日更新しました、Heribert & Johannes Grugerによる「Die Liederfibel」はすごい絵本です。
歌の絵本なのですけれど、ちょっと開いてみると、なんだ…
この絵…、なんか変だな…、と不思議な感覚があります。
反復が多用されていて、イラストとしてもデザインとしても少し奇妙に感じるんですね。
何故このような絵が描かれているか、開いたページ全体を見渡すと、ハッと気が付きます。
左が楽譜、右にイラストが描かれているのですが、イラストの方も、その楽譜を踏襲した形で描かれているんです。
楽譜の音程の高低が、イラストの並んだ人や物の高低で現され、音の長さも、その並んだ人や物が変化していることで、その違いが表現されています。
こんな事する必要あるのかな?とも思ってしまいますが、音楽の視覚表現がこのような形で実現されたものを見たことがなかったので、ちょっと衝撃的でした。
それはシンプルで可愛らしい工夫によって描かれているのですけれど、何処となく怖さも感じるのは何故でしょうか。
音だけでなく歌詞と連動している部分もあったりして、だいぶ不思議が強く、面白いなあ!と思うページもあれば、なんだかバカみたいだな…(猫のページなどは特に...)と笑ってしまうページもあって、見ていると本当に癖になってきて、もう自分はこの作家の虜になってしまいました。
表紙も、イラスト、レイアウト含めてなんか変ですよね。
万人に受ける絵本ではないかもしれないのですが、当店のお客様にはきっと、気に入って頂けると思います。
是非店頭でも、オンラインストアでも、御覧ください。
当店のHeribert & Johannes Grugerの絵本はこちらです。
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