エッダ・ラインルの絵本を詩のようだと紹介したのは12月だったと思うのですが、本日はそのラインルの絵本が3冊入荷しております。
日本語に訳されている数少ない(恐らく2冊だけです)絵本のうちの1冊「ふくろうとことり」も入荷しておりますが、本日は白鳥の美しい絵が表紙の「die schonsten fabeln von la fontaine(ラ・フォンテーヌの美しい寓話)」を紹介させて下さい。
ラ・フォンテーヌの絵本は以前レオポルド・ショーヴォーのものを紹介したことがりました。フランスでは国民的作家のひとりで、幼いころには学校でそのお話を暗記したりするそうですね。
動物や虫たちが登場する、可愛らしくもユニークな教訓的または警句的なそれらのお話にエッダ・ラインルの詩的な絵が添えられています。
描かれる動物たちの形は色彩の中で溶け合い、薄い膜を貼ったガラス玉のようにそれぞれが輝いています。
具象でもなく抽象でもない、まるで絵になる以前の思いやイメージがそのまま写されたかのようなそれは、お話の世界深くに読むものを惹き寄せ離しません。
エッダ・ラインルの手にかかると、フォンテーヌのようなどちらかと言うとアイロニックで可笑しみのあるお話も、美しい幻想的な物語に見えてしまうからすごいですね。
日本ではまとめて見ることの出来る機会はなかなか無い作家だと思いますので、是非オンラインストアでもご覧ください。
当店在庫はこちらです。
「die schonsten fabeln von la fontaine」Edda Reinl
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