「プラテーロとわたし」J.R.ヒメネス シバタリョウ

あっという間にシバタリョウさんの個展「本の渚」も今週末の日曜日までとなりました。

先週からオンラインストアの方にも作品を上げさせて頂きまして、遠方の方からも幾つかご注文を頂いております。

遠方にお住まいで実際に当店に来ることが難しい中、購入することが出来て嬉しいとのお言葉も頂き、とても嬉しく思っております。

誠にありがとうございます。

まだ購入できる作品は幾つもありますので、ぜひオンラインストアでも御覧ください。

シバタさんは最終日の8月1日日曜日に在廊予定ですので、ご無理のない範囲でお立ち寄り頂ける方は、お店で実際に見て頂ければ嬉しいです。

こちらは「プラテーロとわたし」をシバタさんに読んで頂き描いて頂いた作品二点です。

プラテーロに乗るヒメネスの絵「プラテーロとわたし」と、明るい夜に音楽が鳴っているかのようなプラテーロの姿が描かれた絵「夜想曲」です。

プラテーロに乗るヒメネスは、陽光を浴びる植物たち(この植物はどれも、この「プラテーロとわたし」の本の中に出てくる植物を描いたものなのだそうです)を通り過ぎ、のっそのっそとゆっくりと歩いていく…。

この「プラテーロとわたし」と言う本の中に溢れている、暖かな太陽の光と、何処かマイペースで緩やかなリズム(それはきっとプラテーロの歩みや呼吸と同調しているのでしょう)、そうした感覚がはっきりと絵に現れている、見ていると楽しく穏やかな気持になれる絵ですね。良いですね。

「夜想曲」の方はとても音楽的でドラマチックな絵です。

その絵のタイトルと同じ「夜想曲」と言う美しい章が「プラテーロとわたし」にあるのですが、そこから描いた作品なのですね。

祭りの明るい夜空の町。

『懐かしい素朴なワルツの調べが、やわらかい風にのって流れてくる。…とぎれとぎれのコオロギの歌声、どこからともなく聞こえる夢みるような水のささやき、星がとけてしまったかのような、やわらかいしめり…。…夜があまりに明るいので、庭の花々は昼間のようにその色が見える。….私は、月と、リラと、そよ風と影がつくり出すうすあかり、空色と金色にゆれ動くかぐわしいうすあかりの中で、かけがえのない私の心の奥底に耳を傾けている…しっとりと、そしておだやかに、地球はまわる…。』

あまりに美しい青色の中で、夢の中で聞く音楽が響いているようです。

どちらの作品についても、先日行ったインスタライブ(現在は当店のIGTV)でシバタさんに絵の解説をして頂いております。お時間ありましたら、ぜひ、解説とともに、絵も御覧ください。


当店オンラインストアのシバタリョウさんの作品はこちらです。

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