「ノアのはこ舟のものがたり」エルマー・ボイド・スミス

オリジナル版の出版は1905年なので、もう100年以上も前の絵本なのですね。

こちらはエルマー・ボイド・スミス(1860-1943)の「ノアのはこ船のものがたり」です。

カナダ出身でアメリカ、ボストンで活躍した絵本作家なのですが、若い頃にはパリへ留学し、ロートレックやモンヴェルから影響を受けたようです。その絵はその通り、モンヴェル、またはビリービンなどを思わせる美しく繊細で、非常に整った絵を描いています。

お話はもちろん旧約聖書の物語からなのですけれど、恐竜たちがノアの計算違いで作った船に乗れなかったくだりや、絶滅してしまった動物たち、マンモスや始祖鳥、そして神話上の動物ユニコーン、グリフォンなどがノアの忠告を聞かずに船に乗らなかったエピソードがあるのは面白いですね。

ノアが色々と苦労して四苦八苦する様子がボイド・スミスの非常に整った絵で描かれるのは何だかユーモラスで、真面目な顔して変なことをするコントのような、そんな風にも見えて、偉大な絵本作家たちを思わせる美しい絵でありながらも、子どもたちにも親しみやすい絵本になっています。

大庭みな子さんが翻訳というのもポイントですね。


こちらの絵本は特に新入荷商品ではなく、以前から在庫していた本なのですけれど、新着以外にも、面白い本、美しい本、珍しい本など、厳選された本が色々とございますので、当店のオンラインストアをじっくりと探してみて頂けると嬉しいです。

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ノアのはこ舟のものがたり」エルマー・ボイド・スミス

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