こちらは「365まいにちペンギン」で日本でも人気のあるイラストレーター、ジョエル・ジョリヴェの絵本「本のなかには DANS LE LIVRE」です。
正方形に近い大きな判型で、(365まいにちペンギンは日本語版も大きい判型ですが、原書のフランス語版はさらに二回りほど大きい判型で、この作家さんは大きい絵本が好きなのかもしれませんね)本を開くと1ページに一つずつ、絵と言葉が添えられています。
それは場所とその中にいるものの組み合わせを描いていて、例えば
なかなか はっぱのなか だーれだ? わたしはおさる
なかなか くものすのなか だーれだ? わたしはくも
こんな風に、想像のしやすいものも多いのですが、中には
なかなか おしろのなか だーれだ? わたしはおばけ
ハムレット!?と思わせるものや、
なかなか ひきだしのなか だーれだ? わたしはいろえんぴつ
なかなか うなじのなか だーれだ? わたしはキス
なんて、何だか微笑ましいものも多くあって、ページをめくって、次はどんなものなんだろうとワクワクしてしまいます。
ジョエル・ジョリヴェの絵も素晴らしいですね。リノカットを用いているようなのですが、この技法を用いた画家といえばやはりピカソとマティスでしょうか。この二人の偉大な巨匠に通じるものも感じられる、可愛らしくもユーモラスなイラストレーションを彼女は見せてくれます。
大人の鑑賞に耐えうる小さなお子様も楽しめる本って、探すと中々難しいと思うのですが、この絵本はお子さんも、それを読み聞かせてあげるパパやママも一緒になって楽しんで、好きになることが出来る絵本だと思います。
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「本のなかには DANS LE LIVRE」ジョエル・ジョリヴェ
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